お茶の味わい動の桜島、静の開聞岳35「黄緑色」と「深緑色」。四都の中では様々な種類のお茶がつくられていますが、大きく2つに分けることができます。色の違いの秘密は蒸し方にあり、一般的に黄緑色は浅蒸しや普通蒸し、深緑色は深蒸しです。たとえば、広大な茶畑と開聞岳を望む南九州市のお茶(統一銘柄「知覧茶」)は、濃い鮮明な緑色で旨味に富む味わい。一方、冷涼で寒暖差のある気候を活かしてつくられる霧島茶は、澄んだ黄緑色でくせのない豊かな香り、心地よい旨味に定評あり。お茶の色から味を想像できると、なんだか少しお茶が親しみやすくなりませんか?四都旅ではぜひ実際に飲んで、香りや味わいの違い、そして豊かさを感じてみてくださいね。おしゃれに飲めるカフェメニューにもご注目。鹿児島のシンボル「桜島」薩摩富士と呼ばれる「開聞岳」四都には象徴的な山が2つあります。鹿児島本土の中心に、鹿児島のシンボルとして知られる「桜島」。薩摩半島の南端に、その美しい形から薩摩富士とも呼ばれる「開聞岳」。初めて鹿児島に来た人にとっては、市街地の直近で頻繁に噴火する活火山にきっと驚くはず(動じない県民にも、桜島に街があることも)。灰が降ると桜島上空の風に左右される洗濯や洗車。スキマから入りこむ細かい灰。積み上げられる克灰袋。それでも、どっしりと構え様々な表情を見せる桜島を眺めると、愛される理由がわかってくるかも。一方で桜島が見えない地域、特に南薩では開聞岳へ愛着が。惚れ惚れするような稜線(登ると少しキツい)、四季折々の自然に映える上品な佇まい。眺めればきっと心が落ち着くはず。
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